上杉 お蕎麦と手料理、日本酒が美味しい【がじゅまる】で晩酌セット!


美味しい日本酒が飲みたい、美味しいお蕎麦が食べたい、今夜は上杉。

手打ちそばと酒と肴の店『がじゅまる』

に参りました。17時丁度に入店します。

店主とおかーさんの飾らない人柄が好きです。
おかーさんはお茶目で話し上手、店主は落ち着いていて、自分の空気を崩しません。

今日は店主の目の前になるカウンターの奥の席に座り、いつもと同じメニュー

お通し3品、焼き物2串、ざる蕎麦、飲み物が2杯ついて2000円の晩酌セット

を注文します。

飲み物は、ここに来たときは濃厚な日本酒を選ぶことが多いです。
この日も、濃厚な甘みと旨みに、酸が特徴的な人気酒『姿』の『初すがた』を一杯目にいただきます。

一合以上あるでしょう。
ドライフルーツのような華やかな香りです。爽やかな果実香ではありません。

滑らかでスルスルとした口当たりで、濃厚な旨味があります。
ジュワジュワの酸で重くなりすぎません。後味の苦味は強めです。

純米吟醸無濾過生原酒 初すがた

使用米   :五百万石
精米歩合  :55%
酸度    :1.7
アルコール度:17.0%
日本酒度  :+2
製造・出荷年月平成30年11月

製造元 飯沼銘醸株式会社
栃木県栃木市西方町元850

五百万石でこんなに濃厚な味わい。香りも青りんごのイメージだったので、このようにもなるのだなと驚きました。

一升瓶の5分の1くらいしか残っていなかったので、開けたての香りや味わいからは変化しているのだろうと思います。

数字を見ると、高めの酸がジューシーさに結び付いているように思います。
リンゴやレモンというよりは、パイナップルの酸が近いと感じました。

がじゅまるでは普段お酒を飲まない店主が選んでいるのですが、日本酒好きも満足できるラインアップだと思います。
店に出す日本酒の味見はされているので、一緒に日本酒の話をすることもできます。

また、日本酒メニューには日本酒度、酸度、アルコール度数などの記載があるので、普段から酒瓶のラベルをよく読んで味と照らし合わせているような日本酒オタクであれば、そのときの気分に合わせて呑みたいタイプのお酒を選ぶことができるでしょう。

そうでない方も「これが+6の辛口か~!」とか「これがこの中で一番酸が高くて、こっちが一番酸の低いお酒か~!」などと感じながら飲み比べをするのも楽しいと思います。

わたしが座った席の目の前には、手作りの果実酒が並べられています。
次に来たら呑んでみたいとは思うのですが、いつも日本酒を呑んで満足してしまいます。

お通しは3品です。

里芋を煮て、ひき肉の餡をかけたもの。
味付けがちょうど良く、ホクホクとしていて美味しいです。

黒豆は、お正月のなごりのようで良いですね。おかーさんが煮含めたもので、甘さ控えめで上品な味が日本酒にも合います。

それから厚揚げ。

わたしは豆腐が好きではありませんが美味しいと思います。

お酒を呑み、会話も落ち着いたところで振る舞い酒をいただきました。

山形県長井市にある『鈴木酒造店 長井蔵』が醸した『一生幸福 本醸造』です。

鈴木酒造店 長井蔵は『磐城壽』という銘柄でも有名です。

『鈴木酒造店 長井蔵』の蔵はもともとは福島の浪江にあったのですが、東日本大震災による津波で全建屋を流失しました。
原発事故により、一時警戒区域に指定されているため休業中です。

しかし、流されたと思われた浪江の酒蔵に住み着いていた酵母が、福島県試験場に保存されていたことが大きなきっかけとなり現在の長井蔵で酒造りを再開されたようです。

金箔が入っています。

一生幸福。良い銘柄です。
本醸造ですが、ふんわりと良い香りがします。円やかで柔らかく、呑みやすいです。


ここで、「レバーは食べられますか」と聞かれたので「大好きです」と告白します。

焼き物は、つくねと白レバー串です。


2杯目の日本酒を何にしようか店主に相談します。
すると、熊のような風貌の店主(失礼)が

「サッパリしていいですよ。さばでしゅ」

と言うではありませんか。

「さばでしゅ」

噛んだのか、それとも受け狙いなのか、はたまた赤ちゃん言葉で可愛く言ってみたくなったのか。
わたしは何か、彼の中の押してはならないスイッチを押してしまったのではないか。と、身構えます。


サバデシュという銘柄を見て安心しました。



SABAdeSHU サバデシュ

原材料名:米(国産)・米麹(国産)・醸造アルコール
アルコール分:15%
製造元 吉久保酒造
茨城県水戸市本町3丁目9番5号

落ち着いた香りで、フルーツの香りなどの吟醸香は感じません。

呑んでみると、すっきりサッパリとしていて、最後に旨味のある酸が舌に残ります。
この旨味のある酸と脂の乗ったサバを合わせるのだなと考えます。

ただ常温になってくるほどに雑味が口に残ります。含み香も良いとは言えません。

原材料名:米・米麹・醸造アルコール

この香りでこのスペックであれば本醸造だと思ったのですが、味をみてみると本醸造とも思えません。
本醸造にしてはトゲがあり円やかさに欠けます。

調べてみると、数種類の純米酒や本醸造などをサバに合うようにブレンドしていました。
道理で、特定名称酒の記載がないわけです。

せっかくなので、焼き塩サバを注文しました。


焼き塩さばでしゅ。


可愛い?ねえねえ可愛い?ぶり子可愛い?


がじゅまるの焼き塩サバは脂がのっていて、塩が強めです。
いつの時代に誰がどのような目的で焼き魚に大根おろしを添え始めたのかはわかりませんが、その存在意義を改めて思い知りました。



しっかりと手入れされた焼き塩サバには、

骨一本ないでしゅ。


特別サバに合うとは思いませんでした。焼き塩サバよりは、脂がのった〆サバの方が合いそうです。

と言うよりも、宮城には魚に合う日本酒があるではないですか。日高見とか。

お蕎麦の前に、ながかぶの甘酢漬けとニンジンシリシリが並びます。

ながかぶの甘酢漬けは、山形で親しまれている赤かぶの甘酢漬けと比べるとかたく、味が染みにくいようです。
赤かぶのほうがジューシーで、ながかぶは大根に似たさっぱり感があります。

ニンジンシリシリは沖縄の郷土料理です。
シリシリは千切りという意味の沖縄の方言で、がじゅまるでは千切りにした人参に、シーチキンと卵を加えて作られていて、食感が良く、人参の甘味がよく出ています。
火の入り具合が絶妙で美味しいです。

お腹がすいたので早めにお蕎麦を出していただきました。
食べるペースに合わせてお料理を出してくださるので、温かいものを温かく、冷たいものは冷たく、蕎麦は茹でたてをいただくことができます。

店主が打つ二八蕎麦は、 蕎麦打ちの修行をした山形の大石田町次年子の水とそば粉で作られています。和らぎ水としてお蕎麦の仕込み水をいただきましたが、柔らかく雑味を感じない軟水です。

少し太めのお蕎麦はムッチムッチでゴワゴワとした食感。
つゆは蕎麦打ちの修行をする前から決めていたそうで、出汁がしっかりときいていますが臭みやえぐみの無い上品なつゆです。

最後はトロトロの蕎麦湯をつゆの中に入れて飲み干します。




今回は晩酌セット2000円に日本酒の差額分と焼き塩サバの料金を合わせて2800円の支払いでした。

やっす!!


がじゅまるは昼の営業もしているので、夜はもちろん、ランチにもオススメです。

わたしは、お昼はお蕎麦のほかに日替わりの味付きご飯も注文して、冬は山形芋煮の汁にお蕎麦をつけていただいています。


うーん、また食べたくなってきました。


手打ち蕎麦と酒と肴の店 がじゅまる

宮城県仙台市青葉区上杉1-8-37
022-211-6911
11:30~14:00/17:00~21:30
定休日 土曜日・日曜日・祝日

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お酒は20歳になってから。のんべーほど、酒量はほどほどに。