まつばら山荘
営業時間
8:00~19:00(宿泊者がいない場合)
平日1泊2食付7,500円(税別)より
日帰り入浴500円
宮城県大崎市鳴子温泉久田42
0229-84-7010
鳴子温泉郷観光協会によると、源泉数は400本近く、日本にある11の泉質のうち9種類もの泉質が集まるという鳴子温泉郷。
今回は、Twitterでフォローしているかたのtweetで気になっていた新鳴子温泉へ入湯してきました。
まつばら山荘
気になっていた温泉ではありますが、『せっかく仙台から鳴子まで来たのだから、硫黄泉に入りたいよな。物足りなければ東多賀の湯にも寄って行こう』と、硫黄泉好きのわたしは温泉をハシゴする気満々です。
人の気配はありませんが、「すみませーーーん」と呼びかけると、奥のほうから「はーい」と返事をしながら受付のかたがいらっしゃいました。温泉があるところの説明をうけ、入浴料の支払いを済ませると、まつばら源泉水を人数分目の前に差し出したように見えます。
・・・差し出した、ように見えます
もらっても良いのでしょうか。わかりません。
彼女は、何も言いません。
「ここの源泉は飲めるんですね~(^□^)」
わたしが探りを入れてみると、彼女は静かに頷きました。
わたしは貰っても良いのかわからないまま、浴場へ向かいました。
誰もいないうちに、脱衣所を撮影しました。
広々として気持ちの良い脱衣所です。
木でつくられた広めの浴室は、温もりのある落ち着いた雰囲気です。大きな窓が開け放たれていて、開放感があります。
かなり好みです。
わたしは、木でつくられた浴室が大好きです。
洗い場は3か所で、シャンプーリンスとボディソープが備えつけられています。
シャワー・カランは困るほどではないですが、水圧が弱めです。
入浴後に貼り紙を読んで気が付いたのですが、シャワー・カランは源泉を使用しているそうです。少しぬめりのある肌触りだったので、貼り紙がなくても『温泉を使用しているのだろう』とわかるようなお湯でした。
まつばら山荘のお湯は、温度が低めの 単純温泉 低張性弱アルカリ性温泉(38.5℃)の【まつばら温泉】と、温度が高めの ナトリウム 炭酸水素塩泉 低張性中性高温泉(58.0℃)の【銘剣の湯】の混合泉で、 単純温泉 低張性弱アルカリ性温泉 (44.4℃)、源泉100%のかけ流し温泉です。
香りは黄色や茶色の濃厚な塩泉によくあるモール臭がハッキリと感じられ、色はほうじ茶のような透明感のある赤茶色です。大き目の湯の華が浮いていますが、底に厚く積もるほどではありません。
温度は高めで、入浴時に若干ピリピリとした刺激がありましたが、入ってみると意外に適温で気持ちがよく、浴感は強いです。塩味も強いのかと舐めてみましたが、刺すような塩味は無く、ほんのりと甘い塩味があるかなという程度でした。
奥の大きな湯口だけでなく、手前側にあるふたつの湯口からもザッパザッパボッコボッコとお湯が沸き出していて、『さすが、鳴子だ!!湯量豊富でザッパザッパ気持ちがいい~!!』と、股おっぴろげで仰向けに入浴します。
先に入っていたおばあちゃんが、「昨日は凄く熱かったけど、今日は熱くても入ってしまえば気持ちがいい。ここはいつもお湯が熱い」とお話をされていました。
熱いお湯が苦手な小さなお子様は、入るのが難しいかもしれません。
柔らかい木の床が気持ちよかったので、おばあちゃんが浴室を出たタイミングでストレッチをしてみました。ふと窓の向こうを見ると、そこにはまつばら山荘の庭があって、すぐ奥は道路です。その道路の行き先は、まつばら源泉の工場があるだけだったように思いますが、工場には駐車スペースもあるので、少しスリリングな環境でストレッチを続けます。
わたしは、思ったように動かない肩に年齢を感じました。
大きな姿見で体型を確認していると、『それほど太ってはいないし、なんならナイスバディと言えるかもしれない』とすら思いましたが、体重をはかってみたら、体重計の針は54キロを刺しているように見えました。わたしは161センチです。
今日も量がおかしい千極煮干さんに行ってきました。煮干のG系は肉がゴツいしいつもに増しておかしい量なのに、白飯まで食わされそうになったので焦って「要りません!」と叫んだし「いつもありがとうございまーす!」と大きな声で2回も言うので「やめてください!」と叫びました。満腹で死にそうです pic.twitter.com/M88PKw3E90
— 仙台ぶり子 (@sendai_buriko) September 6, 2019
ブログを始めてから9か月。週に3回ほどらーめんを食べて寝てばかりいた贅沢な体は、なかなか立派に育ちました。わたしがノースリーブを着れば、さながらガンダムです。
そんなことよりも、この温泉はかなり温まる湯で、汗が引きません。脱衣所に扇風機があったのと、ひとりだったことに救われました。全裸のまま数分扇風機にそよがせて、汗が引いたところで服を着ます。
脱衣所の洗面にはドライヤーがありましたが、また汗をかいてはたまらないので、乾かさずに髪を束ねました。
上のほうの成分表が高い位置にあって、背伸びして撮影したのでブレてしまいました。
たくさん汗をかいて喉が渇いたわたしは、受付時に渡されたのかどうかわからない まつばら源泉水 が気になって仕方がありません。
もしや入浴料に含まれるのではないかと調べてみたところ、Twitterにまつばら山荘のアカウントがあり、日帰り入浴者に まつばら源泉水 サービスとあります。
受付に行くと、まだあの まつばら源泉水 は置かれたままです。
「貰ってもいいですか?」
そうわたしが聞くと、彼女はまた、静かに頷きました。
浴場を出てすぐのイスで味わうことにしました。
ここでも扇風機が大活躍です。扇風機独り占めです。
まつばら源泉は、軟水で柔らかく、表現できない味わいです。
やはり先ほど入浴した温泉のように、ほんのりと、甘味の感じられる塩味があります。
体に良いようで、宮城県内の大学病院や官公庁内の売店などでも販売されているそうです。
わたしは、なんだか飲んだ気がしないので、お茶を買って飲むことにしました。
受付の女性が、「熱くなかったですか?」と心配そうに尋ねてきたので、入るときは熱かったが、入ってみると丁度気持ちの良い湯だったし、昨日も来ていたおばあちゃんもそう言っていたと話しました。
あぁ、良い湯だった。
ここのお湯で満足したわたしは、東多賀の湯に行くのをやめて、真っすぐ帰ることにしました。
のぼせと湯疲れでくたくたです。
新鳴子温泉 まつばら山荘
— 仙台ぶり子 (@sendai_buriko) September 7, 2019
ほうじ茶のような透明感のある茶色に湯の花が浮いている。少しぬるぬる感のある熱めの湯で、塩泉にありがちなモール臭だが、味に塩泉のような塩味は無い。浴感が強く、出たあともなかなか汗が引かない。脱衣場の扇風機がすごくありがたかった。後日ブログに詳しく書きます。 pic.twitter.com/RbqHS7NmqW
鳴子の湯巡りは終わりがなさそうです・・・