新政 美山錦 ラピスラズリ木桶仕込み2018 味わいと香り

今年はもう何本目の開栓になるのかわからない新政ラピスラズリです。

実は木香が苦手であまり好みではないのですが、味は良いですし、イベント用に購入したものが冷蔵庫に入っていたので開栓しました。ファンの多いお酒です。

出荷年月は2月、現在11月なので味の劣化の心配もありました。と言うのは口実で、新政の酒は繊細に見えて実は劣化が少ないのは日本酒仲間の間でも有名です。

押し入れ常温放置でも問題なかったとか。わたしは常温保存できるようなお酒でも、冷蔵庫かチルド保存です。

ラピスと言えば昔の青やまユで、木桶仕込みになるまでは特に好きな一本でした。木桶仕込みにしなくても美味しいお酒なのです。わたしは木桶ではない方が好きです。

新政と美山錦の組み合わせは特に好きで、美山錦の凛としたスレンダーな美しさが良く表現されていると思います。

精米歩合55%、アルコール度数15度の原酒。6号酵母の木桶仕込み。

6号酵母らしい穏やかな乳に、華やかなマスカットとメロン香、青りんごなど青い果実の華やかで豊かな香りに早朝の森へ行ったような爽やかな木々の香りが混じります。ここまで華やかだとセメダイン臭が香ってきそうなものですが、セメダイン臭に敏感なわたしにも不快に感じさせない華やかさです。含み香にはややトゲのある木香。

もしかすると、木香でセメダイン臭がわたしには大人しく感じられるのかもしれません。

開栓2~3日は目視できるほどのガス感で、グラスにびっしりと気泡が付きます。

舌にはピチピチとしたガス感に、ジューシーでキレイな味わい。後味には塩味の感じられる旨味に酸と苦味と渋味が重なり合う雑味が、引き締まった辛さを演出します。

正直保存状態に自信がないのですが、それでもジューシーで熟成香のない味わいです。

先日、3年以上前のコスモスラベルも呑みましたが、そちらも熟成香などはありませんでした。

こういうのを体感していると、新政をミーハー酒だなどと馬鹿にすることは全くできません。繊細に見えて、骨格のしっかりとしたお酒です。

自分自身『新政のお酒は特別好きというわけではないけれど、唯一無二、他に変えられないお酒だ』と言いながら年に何本も購入しています。それももう何年もです。好きだと認めざるを得ません。

雑味がありながらも凛としていてスタイリッシュな美山錦らしいお酒です。

温度が上がると糖の香りが立ってきますが、甘ダレることはありません。

今回も美味しいお酒でした。

お酒は20歳になってから。のんべーほど酒量はほどほどに。